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社会・労働運動・アナキズム

アナキスト・フェミニズム内のリベラルな傾向への異議申し立て

アメリカのアナキズム連盟「ブラックローズ/ロサ・ネグラ」によるアナキズムフェミニズムに関する議論。2014年でイギリスで行われたアナキストフェミニズムの会議に参加したブラックローズのメンバー2人による、問題提起と運動のつくり方の提案。

少しずつ訳し始めています。(色々とやりかけで申し訳ありません。)

原文は以下

www.blackrosefed.org

 

書き手のひとり、Romina Akemiをインタビューしたラジオ番組は以下

www.blackrosefed.org

 

こちらはチリの活動家を迎えてアナキズムフェミニズムについて開催されたイベントの動画。薔薇のワンピース来てるのがRominaさんで、同じくチリ出身。

 

以下の翻訳途中のものを掲載します。間違い、わかりにくいなどの指摘歓迎します。

 

以下の記事はBRRN(ブラックローズアナキスト連盟)の2人のメンバーによるもので、「アナキズム理論の視点」の最新号に掲載され、アナキズム研究協会の協力でここに載せることになった。

By Romina Akemi and Bree Busk

ロミナ・アケーミ、ブリー・バスク

 

 

ブラックローズアナキスト連盟はイギリスのアナキスト組織の委員会により開催された国際アナキストフェミニスト会議AFem2014 へ参加する代表を送った。

 

AFem2014(エーフェムにせんじゅうよん)の目標はアナキスト運動の中の性差別やその他の抑圧に異議を唱え、「セーファースペース」を作り、個人的または集団のおける経験について対話を開始し、運動を組織することにつなげていこうとする試みであった。

 

本会議主催の委員会はこのイベントにより生まれたエネルギーがアナキストフェミニスト全体を再度活気づかせることを願い、世界的に影響力のある会議をつつけて作り出すことを期待していた。

 

この見地に立つと、 AFem2014アナキズムの成長とその中のフェミニズムの理論と実践を進展させる必要性に光を当てた重要な政治的展開であった。しかし、ブラックローズ代表団は 答えより疑問を多く抱えてAFem2014を後にした。一番の疑問は「アナキストフェミニズムって何だ?」である。

AFem2014はその可能性を現実化するのに必要な志を欠いていた。

 

家父長制の中で単に存在することが急進的な行為であることが当然とされ、抑圧経験の共有が政治的遺産や視座の共有の代わりを務めると理解されていた。

 

たしかに我々や同志の存在は祝福されるべきものだが、それだけで十分とは言えない。

実際、アナキストフェミニズムを我々の実践よりもアイデンティティに収束させるとなると、表明上の修正以上のものが必要いなるような挑戦が待ち受ける時、準備不足に悩まされる危険が生じる。

 

たとえば、会議中に特定の人種や帝国主義分析によりセーファースペースポリシーが促進されうる状況がいくつか生じた。結果としてドレッドロックの白人参加者がそれは文化の盗用 であると注意を受けたが、中東で経験したジェンダーに基づく暴力の経験を話したスピーカーが沈黙させられた複雑で苦痛な事例は取り組まれることがなかった。

 

代表団のメンバーとして、会議の国際的な性質により世界の様々な場所における組織戦略を比較するまたとない機会が生まれ、将来的な連携に繋がる政治的な関係性が構築されることを期待していた。

 

しかし本会議はいくつもの形で未熟なところがあり、その可能性を制限してしまっていた。

 

一番の例は会議の開催委員会が多くの参加者の獲得やセーファースペースポリシーを優先するあまり、会議の内容に同じだけ力量を割くことに失敗していることである。

 

「正しい」人(ジェンダーによる抑圧を直接経験した人)の参加や「正しい」環境作り(抑圧的な態度を排除するためのセーファースペースポリシー)に大変重きが置かれていた。

 

それ自体は悪いことではないが、そこに集中するあまり意図的な政治的趣旨が排除され、結果的に全ての政治と政治の欠如を同時に含有するアナキストフェミニズムの表象となってしまった。

 

今日の政治的危機に対処するには、アナキストフェミニストは知識と確信をもって伝達できなければならない。この政治的傾向を展開したいと考える我々は、自らを歴史の中に位置づけ、過去の教訓の上に構築していかなければならない。

 

新たな理論を作り上げ逃走の中で試行しなければならない。大衆運動を構築し、その中でアナキズムを提唱しなければならない。要求を作成し、イタリアのアナキストであるエンリコ・マラテスタの言葉を借りれば「前に進むには、敵の手中にある領地を引きちぎるのと同じ精神であらゆる可能な改良を獲得し勝利しなければならない」(注1)。最後に、自らを国際的に位置づけ、世界の同志と連帯しなければならない。

 

定義に従えば、広義のフェミニズム運動が我々の政治を十分に代表することはない。

むしろ、フェミニズムが生まれる場所(路上、家庭、職場、メディア、および複雑で重なり合う社会的繋がり)にてフェミニズムを発展させるための方法として機能するものである。

アナキストフェミニズムを小さな集団の空間から押し出し社会的な場に登場させるということは、労働者階級の運動と関連性を持たせるために奮闘するつもりがあることを意味する。

 

我々の政治は私的生活を管理する有効な手段にとどまらない。闘い、死んでも獲得したい世界の青写真を代表するものである。

 

「波を引き割く」はリベラルフェミニズムと断絶し、私達自信のアナキストフェミニズムの歴史的伝統を再構築する必要性を認識することを呼びかけるものである。

 

我々はフェミニストであるアナキストアナキストであるフェミニストが実践におけるアナキストフェミニズムの意味を議論し、刷新された闘争を通した定義を洗練させる必要性を同時に宣言する。

 

我々の目標は新しいアナキストフェミニズムの完璧な指南を提供することではなく、現時点で特徴的な曖昧な政治を超えて数歩進展させることである。多くの読者がこの記事の葛藤と願望を共有することを期待している。アナキスト運動の中で意義あるフェミニズムの実践が欠けていることや、フェミニズムの中で集団的闘争は私達自信や組織する対象が浄化されて初めて可能になるとしている傾向に対して窮屈に感じている同志との対話や自身の経験からそう考えている。

前者では、私達の政治は私達の声と共に周辺化される。後者では、闘争の中に教育の出る幕がない。2つの政治的空間が私達の時間と労力を巡って競合するとき、二重の活動に対する圧力が悪化する。我々の組織で、 AFem2014で、私達が出会うその他の様々な文脈で対話するとき、共通したテーマが立ち現れる。私達はより良いものが必要だし、そのために闘う準備はできている。

 

 

南アフリカ農業労働者を組織する組合、CSAAWU存続のための闘い カンパ先決定

↓ひとつ先の記事でお伝えした組合へのカンパ先情報が発表されました。

 

方法はふたつ

1、


Keep CSAAWU Doors Open! Phase One | Indiegogo

 

2.銀行口座へ国際送金

Bank: Standard Bank; Account number: 072003596; Account name: CSAAWU; Branch name: Tyger Manor; Branch code: 050410

SwiftCode: SBZAZAJJ (送金用コード)

 

こちらのキャンペーンサイトもぜひみてみてください!

CSAAWU | The Commercial Stevedoring, Agricultural and Allied Workers Union

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CSAAWUを消滅させない闘いへ支援を!ひとりの痛みはみんなの痛み【転載歓迎】

 

 


CSAAWU South Africa: Plea for assistance - Anarkismo より

 

同志たちへ

 

私たちと付き合いのある南アフリカの農民労働者の組合、CSAAWUへの連帯のため皆さんへこの文章を書いています。

2012年および2013年に南アフリカの農業労働者が産業の悲惨な労働条件にに対して反乱をお起こした。結果的な数百人の労働者が解雇され不当な扱いを受けた。CSAAWUはこのような難しい状況で、注目をあびることのない産業で組織化をしている数少ない組合である。この反乱の結果をしてもなお闘いを続けることが決定された。100名近い労働者を労働裁判の中で守りぬくことをふくめて。

 

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残念ながら組合は2件の労働裁判で負けており、600,000ランド(644万円程)の負担を強いられている。これは南アフリカでは大変な金額であり、CSAAWUのような弱小組合にとっては致命的だ。

という事情から、この組合のアピールを転載する(次の段落参照)ので、ぜひかれらの支援の呼びかけに応えて欲しい。このアピールをどんどん好意的な組織に伝えたり、幅広く知らしめてもらえるよう願う。



赤と黒のよろしく。

ZACF(ザバラザ・アナキストコミュニスト戦線

☆☆☆☆☆☆

オリジナルのアピール文

友人や同志よ

CSAAWUは数ヶ月中にも解散を余儀なくされている。

CSAAWUが守れなければこの先、組合員や南アフリカの農業労働者にとって破壊的な敗北を意味する。CSAAWUの扉を開いておくため、多くの手(体や心も)が必要だ!

 

 

CSAAWU2012/2013年の反乱の影響で解雇になった農業労働者をひとり残らず支援するこのに決定した。 CSAAWUの組合員だけえhも、100人近い労働者が解雇になっている。CSAAWUは解雇案件を労働裁判所へ提訴したが、農業労働者が労働裁判の対象になるのは1994年以来の

 

ことである。

 

 労働裁判所は CSAAWUおよび解雇された労働者に対して不当な判決をくだした。 CSAAWUは2つの案件で敗訴し、組合が裁判費用を負担するよう命じられた。裁判官は組合代表がストライキを支持したことについて不注意で無責任だと非難した。 CSAAWUは農業労働者の闘いを支持したことで大きな代償を払った。 CSAAWUは組合が労働者のストライキを支持することが間違っているはずがないと信じているし、不安定な立場にある労働者が搾取的な条件に反対して立ち上がった場合はなおさらそうだと考える。

 

600,000ランドの負担は組合を解散の危機を意味し、あらゆる仲間が連帯を作り上げ、支持しないことには免れないものだ!

 

CSAAWUはカンパを呼びかけるサイトを立ち上げようとしている。組合員の証言を集めるとともに、CSAAWUの存続を支持する組織や個人の声明も発表したいと考えている。

 

どうか支持のメッセージをeメールで送って欲しい。そしてほかの人にもCSAAWU連帯するように呼びかけて欲しい。

 

カンパ募集キャンペーンのウェブサイトは数週間で立ち上がる予定なので、チェックお願いします!(補記:カンパ情報アップしました)


南アフリカ農業労働者を組織する組合、CSAAWU存続のための闘い カンパ先決定 - PoderPopular

 

  CSAAWUの存続を!

 

 

「わたしにとって CSAAWUはすべてである。 CSAAWUは自分を信じること、農業労働者がどれだけ重要であるかを教えてくれた。 CSAAWUは解散すべきではない。それは労働者の自身を奪うことになるから。 CSAAWUよ永遠なれ!」(Mercia Plaatjies, Koo

 

Facebookhttps://www.facebook.com/vivacsaawu

 

関連 Link: http://zabalaza.net

 

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 CSAAWUが支援する解雇された労働者

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BLack Flame 著者によるトーク 第2部

Lighting a Black Flame: The history and politics of global anarchism and syndicalism | ideas and action

まだまだ終わりませんが、進んだところまで。。本当はこの先の具体的な運動の歴史の検証から読んでいて面白くなるのですが、しばしお待ちを。

 

運動の神話対運動の真実


アナキズムに関する神話は、実際のアナキズムの歴史とは区別されなければならない。つまり、アナキズムを研究するにはアナキズムにつちえ調べなければならないのだが、かならずしもアナキストによる表象をそのまま受け入れるべきではない。

 


ここで例え話をさせて欲しい。国粋主義者は通常その国の神話的歴史を作り上げるもので、古めかしく深い次元のものとして、変わることない文化や共有された歴史、食べ物、衣類、領土、言語などとともに紹介される。多くの場合、その主張は単純にいって真実ではないので、神話だとわかる。こういうものを神話として分析することは重要である。国粋主義者がどのように自身を見ているか、その考え方がどのように表現されているかなどがわかるからだ。しかし国粋主義者による国家の歴史観をそのまま受け入れることは大きな間違いである。なぜならその見方には欠陥があり、人の判断を誤らせ、都合のいい情報を選んだ結果だからである。

 


同じく、例えばピヨール・クロポトキンやルドルフ・ロッカーなどのイデオローグがどのように神話的歴史を作り、なぜそうしたのか、さらにアナキズムアナキストへの影響を研究することは重要だ。

 


国粋主義者が神話を作ることは知られているし、真に受ける人も少ない。むしろそういった神話は分析される。

 


しかしアナキストも神話を作ったし、同じく真に受けるべきではなく、分析するべきなのだ。

 


何が神話に盛り込まれたのかを考えるのは面白いもので、神話を作ったアナキストについてわかることがある。例えば、クロポトキンアナキズムがアジア文化とヨーロッパ文化の両者に深く根ざしていると明確に示している。この意味ではクロポトキンがヨーロッパ中心主義を拒絶し、アナキズムが普遍的なものであることをことあるごとに主張していることが印象的である。

ロッカーは1840年代イギリスのチャーチスト運動との類似性や初期労働運動リーダーのロバート・オーウェン持ち出し、近代最初の労働者階級運動とアナキズムのつながりを強調した。これは労働組合運動やアナキズムとその他の社会主義者とのつながりを強調していることを示す。

 とはいえクロポトキンの言う古代中国の老師や古代ギリシャのゼノンが文字通りアナキストであったという主張や、ロッカーがほのめかしたように、オーウェン主義者がアナキストであったということを信じるのは間違いであるほかない。

 

 要するに、運動が作った神話を真実ちして受け入れるよりも、神話を作った

運動を理解することが大事なのだ。運動としてのアナキズムを理解するには自らの運動をどのよう語ってきたかを知らなければならないが、そこには様々な修飾的せんりゃくがあったことも見逃してはならない。

 大事なことなので強調しておきたいのだが、アナキストの誰もがこういった神話を信じていたわけではなく、ひとつのまとまった神話があるわけでもない。

 神話作りとは無縁のアナキズムの伝統存在する。バクーニンはそのような主張をしたことはないし、ジョージ・フォンテニスはそのような神話に大変批判的であった。一方、神話は多くあり、ひとつに結びついていたわけではない。運動の部分ごとにそれぞれの神話があったのだ。例えば、朝鮮のアナキストハ・キ・ラクは1894年のドンハク農民戦争は多くの点で1936年のスペイン戦争と酷似していると主張した。 

 

 

思想と議論を理解する

ここで最後の問題点に入る。アナキズムを反政府(または曖昧に「自由」目指すもの)と定義すると、論理的にはサッチャーゲバラバクーニンといった人々を含むことになろう。こうなるとアナキズムの議論はまったく関連のないの思想を同時に論じるため、どうしても極めて表面的になってしまう。

このように以上の人物をまとめて論じることができるのは、我々のアナキズム理論のとらえかたが曖昧なものであり、その人物間の深い相違点をむしした時に限られる。

 言い方変えれば、サッチャーゲバラバクーニンがひとつの伝統に属すると主張するならば、その共通点だけ論じることになる。すると、資本主義や政府、ましてや「自由」や「反政府」の定義などといったその相違点を考慮にいれることができなくなる。もっといえば理論(たとえば社会構造に関する理論)、戦略(前衛主義や一党独裁制の問題など)や戦術(アナキストはどのように行動すべきかという問題点なども含む)などのいっそう複雑な話もできない。

ただあいまいに共通点をとらえ、思想の周辺をうろうろするにとどまる。

このような方法では、歴史的なアナキスト運動の議論、理論と実践における運動の成果やまさに基盤となる理論や政治性や残らず失われる。あいまいで表面的な問題点のみを扱いほかの問題点は完全に無視していまうことになる。

反政府としてアナキズムを定義してしまうと、アナキズムに含まれる者と除外される者を特定できず、アナキズムとは何か、どこから出てきたのか、アナキストは何をしてきたのか、それはなぜなのか、その成功と失敗の理由は何か、さらにアナキストが何を求めて何を考えていたのかということもまったくわからなくなる。
この問題を解決する方法はひとつ、歴史を検証し、アナキズムの「問題点」がどこから発生するのかを見つけることであり、これは同時代の者からみて新しい明確なアナキズムの運動が実際どこから生まれたのかを考えることである。そこから出発し、その運動がやったことや言ったことも理解する必要がある。

 

バクーニンと労働者階級
自己定義された、意識的なアナキスト運動は初めて生まれたのは第一インターナショナルにおいてバクーニンと国際社会民主主義連合の間であることを歴史的な記録がはっきり示している。これは約150年前の1864年からの間という時期でありエデンの園や古代文明などではない。
このことはその前の時代にアナキズムの一部を前もって示すようなあるいは予期するような考えを持つ人がいなかったということでも、ほかに自由主義の潮流が存在しなかったということでもない。
ただ、アナキズムが何であったのか、そして何であるのかを理解するには歴史的な手法を用いなければならないことを主張するものである。歴史的な手法はわれわれの注意をを第一インターナショナルへむける。つまり、労働者階級運動や社会主義運動に根を張っていることを示している。ほかにも、1700年代までさかのぼる急進主義的思想の伝統に強く注目すべきことを示唆する。
 第一インターに注目するとなると、主要な考えに取り組むにはバクーニンクロポトキンそのほかにこの運動で活躍した者の文章や理論をひもとくことが望ましいといえる・
歴史的観点を強調するこの手法はバクーニンクロポトキンの2名が完璧に形成された一貫した世界観を示していたと主張するものではない。当然、二人が言っていたことはどれも正しいということではない。

 

 

影響と先例
ただ単に、不たちの考えや文章が運動としてのアナキズムの基盤となり代表的なものであると言っているに過ぎない。
 当然、第一インターナショナルから発生した運動としてのアナキズムは1830年代末期に発表された自由社会主義者のP.Jプルードンの文章、中でも自己管理や脱中央集権や反政府について書いたのものに多大な影響を受けていることは間違いない。
しかし影響を受けていることはまったく同じものであることを意味しない。アナキズムの潮流はプルードンの手法とは重大な不和を抱えていたため、大きな違いがあった(これについては跡で詳しく説明する。)。
プルードン主義ではないが、影響されていたのだ。
同じく、新しい「アナキスト運動が1840年代から著作を発表してきたカール・マルクスそくにその経済理論に影響された。マルクス主義経済学を批判的に用いてその理論を発展させる形で私から見ればその問題点をいくつか解決するに至ったといえる(たとえば、価格理論に権力関係を反映させたことなど)。
マルクス主義ではないが、影響されている。影響はイコールではない。
最後に、アナキズムは急進主義思想の大きな混乱の背景に唯一対抗可能な思想であり、1700年代の大規模な階級闘争に動かされたものである。これは近代の科学や自由といった考え、またの名を「啓蒙主義と呼ぶ考えの混乱の一部であった。

アナキズムの核となる思想
皆さんはアナキズムが何であるか理解されていると思うが、一旦明確にしておこうと思う。そこには3,4の主要な要素がある。その中には人間同士の支配関係に反対することがあり、行政(政府)との間や資本主義との間にあるものやほかのあらゆる人間観にあるもの(国家の抑圧)も含める。

マルクス主義者が資本主義の廃止の重要性を強調するように、リベラル派は個人の自由などを強調するが、その2点をとりいれたのがアナキズムでありほかの思想がなしえない方法で融合させた。

アナキズムは階層や搾取に反対する運動であり、別の言い方をすれば個人の自由と資本や政府に対する闘争をつなげる運動であるといえる。この理論的な立場から、ほかの形の支配、たとえば帝国主義や国家に対する抑圧、また独裁国家による脱資本主義の危険性を批判することが可能になった。
戦略的にいえば、その多くは大衆的な階級(幅広い階級および農民)の底辺から、あらゆる不平等と闘い新しいもっとよい世界をつくる運動を作り上げ、必要性を強調するものであった。底辺からの革命、力による職場の占拠や対立の中で国家システムを打倒することを目指した。これはプルードンが描いた協同組合が少しずつ増えて徐々に資本主義に取って代わるという構想とは大きく異なる。

 

 

プロレタリア国際主義
この点で重要なのは、革命的視点と階級闘争に関して、アナキズムや原則的国際主義を定義するもの(とたえば愛国主義とは逆のもの)は徹底的な国際主義(文字通り、またあは原則的な国際主義、いわゆる「万国の労働者、団結せよ!」そのもの)であり、構想、実践または考え方に通低するものであった。
これは世界的な大衆階級はどこにいようと、自国の政治的・経済的エリートなんかより共通点があるという階級に基づいた政治性を意味する。

強い焦点でよく見える
アナキズムやそこから派生した革命的サンジカリズムやアナルコ・サンジカリズムやその原理や主要な人物の歴史的な定義と理解を武器に、アナキズムを世界的に分析し、世界規模の運動として考えることができるようになる。これはその歴史や影響、成果を理解するのにとても重要なことである。
ある意味とても狭いアナキズムを定義をしているのだが、この狭さが明確な焦点を与え、カメラがそうであるように、強い焦点でよく見えることになる。
こうしてアナキズム運動を理解するのにシステム化された方法を用い、その発生から世界的な実践まで、運動のパターンを本当の意味で理解できるようになる。1860年代から運動を見ると、重要な発想の転換があり、その後も続いたというのが全地球的な見方となる。
グローバルなアナキズム:スペインはその一部であった
よくみられる問題点が、アナキズムの歴史を語るとき、スペインとスペインのアナキズムに注目することが非常に多いことである。たしかにスペインの阿南傷無は世界的なアナキズムやサンジカリズムの歴史の中心的話題である。
しかし世界的に見ると、スペインの話はそれほど珍しいことでなく、世界的なアナキズムの「国」の中の「地域」に過ぎないといえる。実際別の見方をすれば、(たとえば労働組合への影響)スペインよりも大きな運動が存在していたことがわかる。
これはスペインの出来事が重要ではないということではなく、もっと大規模なアナキズムの世界の一部であり、バルセロナは赤黒の街の鎖のひとつであるということである。
スペインの燃えるアナキズムのバラであるバルセロナに加えて、オークランド、ブエノスアイレス、シカゴ、広州、グラスゴーハバナメキシコシティ、サントス、東京などの赤黒の街も挙げなければならない。このどれもが大規模なアナキズムとサンジカリズムの影響があった都市である。ほかにも(以上に挙げた都市ほどではないにしても)、相当な運動が存在した2番手の赤黒の街にはアレクサンドリアオークランド、ヨハネスブルグがある。
 さらに続けることもできるが、要するにアナキズムを明確に理解し世界的な視点で見れば、歴史はまた別の歴史を参照する必要があることがわかる。労働組合の歴史、農民の闘争、公民権運動、民族解放運動などはどれもアナキストはサンジカリストが形作ったものである。さらにその歴史を理解するには世界的なアナキズムやサンジカリズムの歴史との関係性を紐解く必要がある。

BLack Flame 著者によるトーク 第1部

Lighting a Black Flame: The history and politics of global anarchism and syndicalism | ideas and action

目次紹介に続き。ブラック・フレイムの内容が少しわかる著者トークの翻訳を何部かにわけて掲載します。

 

黒い炎を灯す 世界的なアナキズムとサンジカリズムの歴史と政治
 
2010年 11月2日にブラジルのサンパウロで行われたルシアン・ヴァン・デン・ヴォルト氏のトーク書き起こしです。

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本日来てくれたみなさんに感謝する。祝日であることはわかっている。なので、来てくれてありがとう。さて、『ブラック・フレイム』の内容は膨大だ。本書全体を語るとなると複雑な話しになる。議論の時間になればいろんな議題に関して深く掘り下げることができるかもしれないが、トークの中では主要なテーマについて強調して話をしていく。ちなみに本書には続きがある。『ブラック・フレイム(黒い炎)』が第一巻で、第二巻が『グローバル・ファイヤー(世界的な火』である。
 
つまり本書は大きな企画のなかの基盤であり、アナキズムの歴史とその分派、革命的サンジカリズムまたはアナルコ・サンジカリズムつまりアナキズムによる労働組合運動などのテーマに絞っている。
 
用語について
 
私がサンジカリズムと言うとき、英語の使い方に沿った特定の意味を指す革命的サンジカリズムまたはアナルコ・サンジカリズムを意味していることを理解してほしい。決してローマ系言語における労働組合一般をさしているわけではないので注意してほい。あと、私がアナキズムと言うとき、大抵はサンジカリズムを含んでいる。サンジカリズムはアナキズムの一部であるからである。
 
このような本、つまりアナキズムを扱い、しかも(アナキズムの歴史を扱う際におちいりがちな)ヨーロッパの一部に注目するのではなく真に世界的な視点に立つ場合、必要なのは主題を注意深く定義することである。
 
結局、アナキズムとは何か?
アナキズムとそれ以外を分ける境界線をどこに置くかはとても重要だ。これは分析と調査において大事なことだ。勝手な線引きをして特別な印象を与えようとするという話ではない
 
ゆるやかな定義の問題点は研究の対象となる明確な主題がないことにある。含めるものと除外するものがあいまいになり、恣意的で不合理なものとなる。英語では、ピーター・マーシャルによるよく知られた調査がある。これはで重要な本である。しかしアナキズムの定義はとてもゆるやかなものである。アナキストであることは「権威」に、特に政府の「権威」に反対することであるといった定義だ。「権威」がなんなのか、ここでははっきり定義されていない。これから私が明らかにするように、理由がなんであれ、政府に反対することすなわち誰かが、あるいは何かがアナキストであることを定義する十分な根拠とはなりえない。
 
この手法を用いて、マーシャルが政府介入に反対したという理由で新自由主義者のマーガレット・サッチャーまたはカストロ政権の官僚主義に多少批判的であったという理由でマルクス主義者のチェ・ゲバラアナキズムの研究の対象としたことがわかる。この二人は政府を大切にしていたが、特定の形態に限って反対していたのだ。

 

思い出して欲しい、サッチャーは賃金を下げ、収入を富裕層に移行することで産業をつぶすことによってイギリス福祉国家労働組合を破壊したのだ。政府に反対したといっても、自由市場への介入に反対したに過ぎない。抗議行動参加者やストライキをした労働者を殴るためやフォークランドを侵略するためなら喜んで政府の力を使ったのだ。ゲバラにしても、ジョセフ・スターリンを敬愛し、ロシア独裁と協力し、秘密警察を備えた1党制の政府をキューバに建てる手伝いもしたのだ。たしかにカストロ政権の要素のうち反対していたこともあったが、ゲバラ自身が建立や維持に貢献し、見捨てることはなかったのだ。

 

「反政府」にとどまらない
アナキズムを政府に「反対」することだと定義し、「反対」する方法もゆるやかで曖昧な使い方をするならば(政府の廃止を望むのではなく少しの変化を望むことも含まれることになるだろう)、当然サッチャーゲバラもそのアナキズムの一部とすることが合理的である。
 
しかし同様に、マーシャルと同じく新自由主義者マルクス・レーニン主義者を難なくアナキズムの一部として扱うアナキズムの研究は可能であるが、ここには論理的な問題が発生する。
 
特にアナキズムを単なる反政府主義として、またあいまいな「個人」の「自由」を尊重するものであるとゆるやかに定義すると、その他の思想(特に新自由主義マルクス・レーニン主義)と切り分けて考えることが難しくなってしまう。そいて新自由主義マルクス・レーニン主義アナキズムを分けることができないなら、アナキズムの潮流が存在したと明らかにすること自体がかなり難しいこととなる。
 
分析すると、問題はもっと深いものだ。アナキズム(無政府主義)が単なる反政府思想であるとするマーシャルの言い分が、恣意的ではなく矛盾もないものかどうか考えなければならない。
 
アナキズムが単純に政府に反対するものであるならば、カール・マルクスやジョセフ・スターリン毛沢東は含まない理由がない。なぜなら今の3人はいずれも、はっきりと、政府は人類の解放に伴い「衰退する」するべきだと言ったからだ。マーシャルの本にゲバラは出てきたが、スターリン毛沢東がいない理由が見当たらない。これは恣意的な除外だ。ゲバラがいいならスターリン毛沢東だっていいじゃないか。
 
しかしそのようにスターリン毛沢東を含めるアナキズムを定義するのはとても問題があることだ。スターリン毛沢東は激しい政府による弾圧や一党独裁と関わりが深い。歴史的なアナキズムが多元性、議論や基本的な政治的権利または市民権を支持したといっても間違いはないだろう。しかしそこにスターリンを持ち込めば、多元性、議論または基本的な政治権や市民権を支持してきたとは言えなくなる。
 
同様に、新自由主義者は政府に懐疑的であり、経済全体または経済取引において政府の力がおよぶ範囲はできるだけ小さくするべきだと信じている。なので、アナキストであることすなわち反政府であることであるなら、JSミルやミースやハイエク、さらにはチリのピノチェトまでをアナキズムの伝統に数えなければならなくなる。なぜなら以上の誰もが政府による介入を信頼せず、自由市場が解放をもたらし、効率的で自然であると考えたからだ。 
 

CLARITY OF ANALYSIS

分析の明確性 

しかしサッチャーアナキズムの一部とするなら(ミルやその他くらいでや得ておくにしても、確かに私はそこに留める理由がないと言ったところだが)、資本主義や賃金制度、私有財産に反対することといったアナキズムの歴史の一部といえる要素も、歴史的アナキズムとは無関係か本質的ではないものとして扱うことになる。

つまりここではアナキズムが(スターリンによる)一党独裁国家や(サッチャーによる)自由市場、一党独裁および多党国家でいっせいに政府介入を減らすこととも矛盾しない考えであることになってしまう。

歴史を通して、それぞれの方法で政府に反対する人々を見つけることができるが、そのだれもを「アナキスト」としてとらえることは分析の行き止まりに等しい。

アナキズムが単に反政府であるというなら、スターリンやピノチェトもアナキストに数えなければならない。しかしスターリンやピノチェト、マルクス・レーニン主義者や新自由主義者、左派や右派の独裁者、それとその他の人々も数にいれるなら、どこにもかしこにも「アナキスト」がいるということになり、アナキストとはいったいなんなのかさっぱりわからなくなる。

以上の人々を残らず「アナキスト」と呼ぶことはできるが、その場合、「アナキズム」と呼ばれるものがそもそも存在するのかどうかあやしくなってくる。なぜならほかのものと区別できないからだ。こうなると、アナキズムを研究したり理解しようとしたりするということ自体が、そもそも不可能となってしまう。



歴史的なアナキズム

しかし別のやり方がある。アナキズムは歴史の中の特定の地点から、新たな大衆運動として出てきたものであり、当時目にした人には革命運動であたことが明らかであったという見方である。次にその運動が何を目的としていたのかに注目し、歴史的にどのような道をたどったのかを考える。その後運動が発展した歴史的条件を物質的、知識的および社会的にそれぞれ理解し、社会的な力としての盛り上がりと衰退の歴史を社会分析を通して説明することができる。ほかにも思想の進化、または歴史を検討することができる。そして運動の中のアナキストの系統、アナキスト作家の古典を割り出すことができる。

つまり、アナキズムを歴史化すれば、その輪郭を描き、説明をし理解することができるのだ。

アナキズムが政府に反対することだという主張をするなら、確かにそこらじゅうにアナキストを見つけることになるだろう。マーシャルがエデンの園のアダムが神に背いたことから最初のアナキストであったと言うとき、それはつじつまのあった主張である。問題は、分析的に見ると、アナキズムが人類の歴史において普遍的なものであるというなら、社会的条件を変革するという点の説明ができないことになる。アナキズムが人類の自然な形だというなら、深刻な分析的問題が発生する。アナキズムが人間にとって自然なものであるなら、人類史の多くは説明できない。その大部分は抑圧や搾取、支配層の労働者や貧乏人に対する権力拡大が占めているからである。

ここで、ある問題にとりかかる必要がある。あらゆる政治運動、世界を変えようという運動はそれぞれ一連の神話を作り出すことになる。アナキストも自ら神話を作り上げてきたといえる。アナキズムが人間社会普遍的な特徴であるというのも解されにくい、議論の的となる運動を認めてもらおうと名を残したアナキストのうち何人かが主張したものである。

アナキズムが不変的でずっと前からあるものだという主張は、新しくなんだかわからない、深いのうな運動であるという見方をかわすには単純で簡単な方法だった。しかしいくら政治的に使いやすいものだとしても、正しい主張とはいえない。 

 

黒炎 Black Flame 目次紹介

以前も軽く紹介しましたが、Black Flame という本の目次だけ訳してみたいと思います。

 

免責事項:翻訳は迷いながら、スピードを重視して行いました。同じ言葉を別の表現にしているところもあります(どっちのほうがしっくりくるか試してます)。特になんて訳したらいいか自信のないところには(?)の印をしてますので、コメント欄にご意見、ご教示をいただければ幸いです。

 

まずはサブタイトルです。

 

The Revolutionary Class Politics of Anarchism and Syndicalism 

アナキズムとサンジカリズムにおける革命的階級政治

 Preface, by Stuart Christie 前書き スチュアート・クリスティー

 Acknowledgments     謝辞

第1章 導入

Our Project 本企画について

Beyond Capitalism: History, Neoliberalism,  and Globalisation
資本主義を越えて:歴史、ネオリベラリズムおよびグローバリゼーション

 Rethinking the Broad Anarchist Tradition

幅広いアナキズムの伝統を再考する

 Social Base and Global Reach

社会的基盤および世界的な広がり

 What Is the Broad Anarchist Tradition?           19
幅広いアナキズムの伝統とは

Insurrectionist Anarchism, Mass Anarchism, and Syndicalism 20
蜂起主義アナキズム、大衆的アナキズムおよびサンジカリズム


Organisational Dualism 22
組織的二元性

War, Gender Issues, and Anti-Imperialism 23
戦争、ジェンダー問題および反帝国主義
Anarchism and Marxism 24
アナキズムおよびマルクス主義

Before We Start 26
始める前に

Part 1 Theory and Analysis パート1 理論と分析

Chapter 2 Socialism from Below: Defining Anarchism 33
第2章 底辺からの社会主義アナキズムを定義する

The Meaning of Anarchism: Debating the 34
Literature
アナキズムの意味 文献を検討する

The Need for a New Approach 41
新たな手法の必要性

Starting Again: Socialism, Bakunin, and the 44
First International

再び始める:社会主義バクーニンおよび第1インターナショナル

Against Hierarchy 階層に反対する 47

Against Capitalism and Landlordism 48
資本主義と地主制度に反対する

Against the State 52
政府に反対する

The Rejection of State Socialism 54
政府社会主義の拒絶

Elements of the Social Revolution 56
社会革命の要素

The Popular Classes 56
民衆階級

Internationalism, Social Equality, and 60
Anti-imperialism
国際主義、社会的平等および反帝国主義

Counterpower and Counterculture 65
対抗力と対抗文化(カウンターカルチャー

For a New World 67
新しき世界のために

Crime and Social Order 69
犯罪と社会秩序

Anarchism Redefined: Socialism, Class, and 71
Democracy
アナキズムを再定義する:社会主義、階級および民主主義


In Conclusion: The Modernity of Anarchism 72
結論:アナキズムの近代性

Chapter 3 Proudhon, Marx, and Anarchist 第3章 プルードンマルクスおよびアナキストら 83
Social Analysis
Cooperatives, Proudhon, and Peaceful Change 83
社会分析、プルードンおよび平和的変革

A Critical Appropriation of Marxist Economics 85
マルクス主義経済学を批判的に参照する

Marxist Economics and Anarchist Communism 87
マルクス主義経済学と無政府共産主義

History, Progress, and the State 92
歴史、進歩および政府

The Vanguard and the State 98
前衛主義および政府

State Capitalism and Libertarian Socialism 100
政府資本主義および自由社会主義(リバータリアン社会主義

Economic Determinism and the Broad 105
Anarchist Tradition
経済的決定論および幅広いアナキズムの伝統

The Anarchist Understanding of Class 108
階級のアナキズム的理解

In Conclusion: Toward an Anarchist Social 113
Analysis
結論:アナキズムによる社会分析を目指して

Part 2 Strategy and Tactics パート2 戦略および戦術

Chapter 4 Roads to Revolution: Mass Anarchism versus Insurrectionist Anarchism 123
第4章 革命への道:大衆的アナキズム対蜂起主義アナキズム

Anarchist Communism versus 124
Anarcho-syndicalism?
無政府共産主義アナルコ・サンジカリズム

The Insurrectionist Tradition 128
蜂起主義の伝統

Mass Anarchism, Possibilism, and Syndicalism 133
大衆的アナキズム、可能論(?)およびサンジカリズム

Syndicalism: Prefiguring the Future in the 133
Present
サンジカリズム:現在から未来を予想する

Against Economism: Direct Action versus 138
"Political Action"
経済主義に反対する:直接行動対「政治行動」

Anarcho-syndicalism, Revolutionary 142
Syndicalism, and De Leonism
アナルコ・サンジカリズム、革命的サンジカリズムおよびデ・レオン主義


In Conclusion: Building Tomorrow Today 143
結論:明日をつくるのは今日

Chapter 5 Anarchism, Syndicalism, the IWW, 149
and Labour第5章 アナキズム、サンジカリズム、IWWおよび労働運動

Bakunin, Sorel, and the Origins of 149
Syndicalism
バクーニン、ソレルおよび組合主義(サンジカリズム)の起源

The First International and the First 153
Syndicalists
第一インターナショナルおよび第一サンジカリストら(?)
The First Wave: Syndicalism before th eFrench CG
第一波:フランスCGT(労働総同盟)以前のサンジカリズム 155
    T
The IWW and Syndicalism 159
IWWとサンジカリズム

De Leon and Connolly 160
デ・レオンとコノリー

The "Glorious Period" of the mid-1890s to 164
mid-1920s
1890半ばから1920半ばにかけての「栄光の期間」

In Conclusion: Syndicalism and the Broad 170
Anarchist Tradition
結論:サンジカリズムと幅広いアナキズムの伝統

Chapter 6 Ideas, Structure, and Armed Action: 181
Unions, Politics, and the Revolution
第6章:思想、構造および武装行動:組合、政治および革命

Union Activism, Anarchist Ideology, and 181
Union Bureaucracy
労働組合運動、アナキズムイデオロギーおよび組合官僚主義

Mass Anarchism, Radical Counterculture, and 183
Syndicalism 
大衆的アナキズム、急進的対抗文化およびサンジカリズム

Anarchist Schools and Syndicalist Education 186
アナキズムの学校およびサンジカリズム教育

Democracy and Direct Action 187
民主主義と直接行動

An Iron Law of Oligarchy? 188
数独政治の鉄則?

Alliances and the Struggle outside the 190
Workplace
職場を離れた連携と闘争

Defending the Revolution 193
革命を擁護する

The Question of Power and the Spanish 198
Revolution
権力の問題とスペイン革命

In Conclusion: Anarchism, Syndicalism, and 202
Counterpower
結論:アナキズム、サンジカリズムおよび対抗力

Chapter 7 Dual Unionism, Reforms, and Other 211
Tactical Debates
第7章 二元性組合主義、改革およびその他の戦術的な議論

The Antimilitarist Tradition and Popular 211
Revolt
半軍事的伝統および大衆的反乱

Reforms, Laws, and Compromises 218
改革、法律および妥協

Boring from Within and Dual Unionism 224
中から変えることおよび二元的組合主義

Tactics in Context and Organisational 228
Dualism
文脈に沿った戦術および組織的二元論

Syndicalism and Rank-and-file Movements 231
サンジカリズムおよび一般(非管理職)組合員運動

In Conclusion: Reform and Revolution 233
結論:改良と革命

Chapter 8 Militant Minority: The Question of 239
Anarchist Political Organisation
第8章 闘争的マイノリティ:アナキスト政治組織の問題

Insurrectionist Anarchists, 240
Antiorganisationalism, and Stirner's Ghost
蜂起主義アナキスト、反組織主義およびシュティルナーの亡霊

Syndicalism and Anarchism without Adjectives 242
サンジカリズムおよび形容詞のないアナキズム

Bakuninism, the Organisation of Tendency, 247
and the "Platform"
バクーニズム、同傾向の組織化およい「プラットフォーム」

From Bakunin to the "Platform" 253
バクニーンから「プラットフォームまで」

Rethinking the "Platform" Debate 256
「プラットフォーム」議論を再考する

Other Responses to the "Platform" 257
「プラットフォーム」に対するその他の反応

In Conclusion: Militant Minority and Mass 263
Movement
結論:闘争的マイノリティおよび大衆運動

Part 3 Social Themes パート3 社会的テーマ

Chapter 9 The Class Character and Popular 271
Impact of the Broad Anarchist Tradition
第9章 階級的特徴および幅広いアナキストの伝統の民衆における影響

The Case against "Spanish Exceptionalism" 273
「スペイン例外主義」に反するケース

Broader Impacts and Infusions 275
広義の反響および浸透

The Class Character of the Broad Anarchist 279
Tradition
幅広いアナキストの伝統の階級的性格

The Broad Anarchist Tradition in the 282
Countryside
地方における幅広いアナキズムの伝統

Behind the Rise of Peasant Anarchism 283
農民アナキズムの立ち上がりの背景

In Conclusion: Labour Movements and Peasant 290
Revolts
結論:労働運動および農民の反乱

Chapter 10 Anarchist Internationalism and 297
Race, Imperialism, and Gender
第10章 アナキスト国際主義および人種、帝国主義およびジェンダー

Anarchist Class Politics and Race 300
アナキスト階級政治およい人種

An International and Internationalist 305
Movement
国際的および国際主義運動

Imperialism and National Liberation 309
帝国主義および民族解放

Anarchists and Syndicalists in 314
Anti-imperialist Struggles
反帝国主義逃走におけるアナキストおよびサンジカリスト

Anarchism, Syndicalism, and Women's 321
Emancipation
アナキズム、サンジカリズムおよび女性解放

Women, Class, and Counterculture 323
女性、階級および対抗文化

Anarchist and Syndicalist Women's Activism 328
アナキストおよびサンジカリストの女性運動

In Conclusion: Class Politics and Human 334
Emancipation
結論:階級政治および人類開放

Chapter 11 Conclusion to Volume 1 and 347
Prologue to Volume 2
第11章 第一巻の結論と第2巻へのプロローグ

Bibliography 349
文献

Index 377

索引